どうやったらIKEAの商品を返品することができるか

先日ここに書いた、引っ越しと入籍が絡み、すでに持っていたクローゼットを処分することを決意。新しいものをIKEAで購入することとした。

楽天ショップに代理購入を頼むとこの値段だが、直接購入したら12900円。「激安」の部類である。

しかしながら検索でここを見に来た人ならご存知の通り、IKEAの商品は運搬に特化したパッケージングで包まれた部材を持ち帰り、自分の手で組み立てることができることが大前提の価格。「持ち帰り」と「組立」のどちらか一方でも自信がない場合は、おとなしくニトリそのほかで組立済のクローゼットを買いましょう。

まず一つの失敗は、必要になる1月前に買いに行ったこと。新居入居までの1か月の間、組み立て前の部材を保管しておく場所に悩み、結局新居引越し当日に配送をお願いすることにした。別に1か月後でも配送をしてくれるのだが、何せクローゼットになると重量がかさみ、想定している以上の配送料金を取られる。今回は商品の重量が約90kgということで、4990円の出費が必要になった。この時点で12900＋4990＝18790円。さらに今回は頼まなかったが、組み立ても依頼すると5000円＋商品代金の20%がかかるので、5000＋2580＝7580円がさらに上乗せされることになる。ニトリなら配送無料だし、あらかじめ組み立てられたものを持ってきてくれるので、トータルの値段ではそれほど変わらなくなってくる。

で、返品することを決意したのは別の理由があって、「取り返しのつかない組み立てミスが起きた」こと。ショップの商品写真を見てもらったらなんとなくわかるかもしれないが、正規の商品では向かって左側が観音開きでハンガーパイプのある方、向かって右側が棚板を4枚設置してたんす的に使えるようにしてある。これの左右をミスしたまま組み立ててしまったのだ。

日本製の組み立て式3段ボックスだと、背面のパネルは縦に溝が掘ってあるのでそこに落とし込み、最後はビスを何本か止めるという風にしてあったことが多かったが、こいつはパネルの外周を釘打ちで止めるようにしてあった。釘打ちの際に打ちぬけにならないようにあてがうゲージも入っていたが、中途半端なセミプロもどきがゲージに頼らずにやると、案の定打ちぬけになってしまった。それもそれで問題だが、「ま、いっか」で組み立てを進めてみたものの案の定うまく取り付けができない。きれいにバラそうにもくぎ打ちした背面パネルが破損してしまうので再利用は不可能なのだ。何せ背面パネルはMDFの薄い板だからね。

で、何とかしようと思ってIKEAのカスタマーセンターに電話をするのだが、これがまたつながらないのなんの。何度電話がつながるまで待つことを断念して電話を切ったことか。

結局つながって状況を説明しても、今度は「実際に店舗に持ってきてください」と言われてしまう。一応「分解して持ってきてもらってもいいですよ」とは言ってくれたものの、傷があったときに「これは開封した時にすでにこうなってた」と言い張ることができるレベルの傷はそうそうなく、解体時もしくは輸送時にできた傷といわれてしまうようなものだったりした。

それならと、仕事帰りにIKEA行きの無料バスに乗り込んでIKEAに向かい、返品カウンターで社員の人と相談。以下の条件でも返品を受け付けるという言質を取る。

レシートの類をちゃんと持ってくる。
部材一式があれば外箱を処分していても問題ない
- あらかじめカスタマーセンターに電話した時は「最悪外箱のバーコードの部分があればいいです」と言っていたが、そんな対応を電話をかけてきた人全員にしてるかどうかわからないので参考までに。
返品（返金）方法はほかのものと同様、リターンカードにいったん金額分をチャージする方法をとる。

どちらかというと、「お前のところのマニュアルがおかしいんじゃ」的に強気に出るよりも、「申し訳ないんですが、困ってるんですよ・・・」的にした手に出た方が対応してくれやすそう。いや実際、マニュアルにはどこの国の言葉も書いてなくて、わかりにくいところもあるのは事実なんですが。

なお、単に取り付ける金具が壊れているというのであれば、マニュアルを見てその金具に振られている番号を言えば返品カウンターで用意してくれる。

ともあれ、無事に解体(もちろん極力傷付けないように）→自家用車(ワゴンR）に積み込み→運搬→返品→返金→代替品購入→持ち帰りまでを1日のうちに一人で済ませる。一番苦労したのが代替品の搬入作業。本来は大人2名で持ち運びするようなものを一人で今のマンションに持ち込んだので、搬入は相当きつかった。

で、懲りずに同じものをくみたてて完成。便利に使わせてもらっています。

あと、IKEAでは製品の組み立てマニュアルを公開しているので、どんなふうにして組み立てていくのかイメージがしやすい。逆を言えば、それを見て組み立てる自信がなければ購入を控えるかした方がいいし、どうしても気に入ったデザインの商品なら素直に組み立てサービスを利用した方がよいでしょう。